ご挨拶
当科は令和5年度より段階的に医師を確保し、現在脳神経外科常勤医師4名で診療にあたっております。「当該地域の患者様の医療を当該地域で完結する。」を目標にし、緊急手術を必要とする患者さんが主となりますが、“治療困難のため他院への転送”といった事案をなるべく減らせるように日々努力しています。昨今では手術件数も増加傾向で、今まで困難であった事例にも対応可能となってきており地域医療の需要に応じていると感じています。これからも地域の皆様の力になれるよう、邁進してまいります。
診療内容
脳神経外科専門医4名が常勤医師として勤務し診療にあたっております。外来・病棟・救急外来をそれぞれが持ち回りで対応し、手術は主として脳外科医2名がメインとなって執刀を行っています。当院は神経内科の医師数も多く内科の手厚いバックアップが可能である点も強みです。週に一度内科との合同カンファレンスが開催され新規入院の情報共有や治療に難渋している患者さんについてのディスカッションを交わしております。
また週に一度リハビリテーションスタッフや医療連携室、看護師との合同カンファレンスを開催し、現在のリハビリテーションの進捗状況や患者さんご家族様との状況などを情報共有しつつ患者さんの当院でのgoal設定など議論を交わしております。多職種連携は入院中の患者さんだけでなく、自宅退院された患者さんが外来に通院された際にはリハビリスタッフに同席を依頼し自宅での様子を伺ったりしつつ、スタッフへのフィードバックとし、より患者さんに身近に感じていただけるような診療を心がけております。
対象疾患
- 脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)
- 頭部外傷
- 小児頭部外傷
- 脳腫瘍
- 慢性硬膜下血腫
- 水頭症
その他気になる症状があり、脳神経外科医との相談を希望される方は外来にてご相談ください。
医師紹介
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事業管理者
杉山 聡
すぎやま さとる
- 認定資格
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- 日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医
- 日本救急医学会救急科専門医
- 日本救急医学会救急科指導医
- 日本航空医療学会認定指導者
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院長補佐 兼 診療部長 兼 脳神経外科部長
白田 寛治
しらた かんじ
- 認定資格
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- 日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医
- 身体障害者福祉法指定医
- 難病指定医
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脳卒中科部長 (外科担当)
中村 巧
なかむら たくみ
- 専門分野
- 脳卒中
- 認定資格
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- 日本脳神経外科学会認定専門医
- 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
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常勤医師
遠藤 昌亨
えんどう まさみち
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非常勤
粟野 貴志
あわの たかゆき
診療実績
手術
令和4年度から令和6年度(3月7日現在)の手術件数総数は117名でした。(血管内治療を含む)
令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 |
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10件 |
49件 |
58件 |
発表等
- 令和5年度
- 令和6年2月10日 東松山市市民公開講座
「どうして歩行障害になるの」
演者:中村巧
- 令和6年度
- 令和6年6月7日 第52回日本小児神経外科学会
「小児頭部外傷受け入れ増加に伴う症例の特徴について」
演者:遠藤昌亨 - 令和6年9月24日 第一三共主催 脳卒中連携セミナー2024
「当院における脳神経外科診療」
演者:遠藤昌亨 - 令和6年10月5日 東松山市市民公開講座
「脳卒中の予防と治療」
演者:遠藤昌亨 - 令和6年10月17日 日本脳神経外科学会第83回学術集会
「20万人医療人口圏において、中規模医療機関における小児頭部外傷受け入れ体制整備と今後の課題について」
演者:遠藤昌亨
その他
日頃より当院への診療につきまして、ご理解ご協力のほどありがとうございます。当院では体制整備に伴い徐々に手術件数が増加しております。ご紹介いただく患者さんにつきましては積極的に応需し治療を終えた後は経過報告とともに逆紹介とさせていただきます。
また高次医療機関への紹介が望ましいと判断した場合には近隣大学病院などに紹介とさせていただきます。今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
JND(日本脳神経外科学会データベース研究事業)への参加について
当科では、「日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)」に参加しています。この事業は、日本全国の病院等から登録された手術・治療情報を、集計、分析し、医療の現状を把握し、医療の質の向上に役立て、患者さんにより最善の医療を提供することを目指す事業です。
提供するデータは、提供前に個人を特定できない形に加工した上で提供しますので、患者さんの個人のプライバシーは完全に保護されます。
なお、本事業への参加は患者さんの自由な意思に基づくものであり、参加されたくない場合は、データの提供を拒否いただくことができます。本研究の解析に自分のデータを使用されることを拒否される方は、担当医師にその旨お申し出くださいますようお願いいたします。