整形外科

人工股関節置換術について


整形外科 医長
清水 学

 レントゲン撮影で変形性股関節症と診断される人の割合は、日本人の場合、男性では0.2%以下であるのに対し、女性は2.0~7.5%と高くなっています。
 この病気の原因は脚を伸ばしたままの状態でオムツをするといった間違った育児習慣により、股関節が脱臼してしまう発育性股関節形成不全など子どもの頃の病気や発育障害の後遺症が全体の80%を占めると言われています。
 主な症状は、股関節の痛みと機能障害です。日常生活では、足の爪切りや靴下を履くのに手間取ったり、和式トイレの使用や正座も難儀になります。また、長時間立ったままでいることや歩くことも辛くなるので、家事に支障をきたすばかりでなく、階段の昇り降りにも手すりが欠かせなくなります。
 治療としては、太ももの裏や内側の筋肉を伸ばすストレッチを行い、股関節の可動範囲を広げることが大切です。
 初期の場合、ストレッチに痛み止めの内服を併用することで、しのぐことも可能です。

 しかし、できるだけ負担をかけないように生活しても、変形性の股関節症は徐々に進行していきます。その時には、人工股関節への置き換えが治療の一手となりますが、年齢の比較的若い方の場合、生活の中での活動量が大きく、20年と言われる人工関節の寿命も短くなるため、置き換え手術を繰り返すことが必要になるので、股関節の骨を一部カットし、動きを滑らかにする骨切り術という方法もあります。現在、人工関節は膝だけではなく、股関節、肩や肘、手指、足など様々な関節で用いられています。
 最も一般的な膝の場合、手術の際に靭帯の一部を切除することや、可動域の広い膝関節の働きを人工関節では再現しきれないのが難点ですが、股関節の場合には、比較的単純な動きであるため、人工関節に換えても患者さんの満足度が高いというデータもあります。

 さらに市民病院では、患者さんへの負担の少ない手術方法を採用し、脚の付け根の前外側の皮膚を10cm程度切開するだけで、筋肉をほとんど切らずに人工関節への置き換えを行っています。例えて言えば、ズボンのポケットから人工関節を挿入するような位置関係で行う手術になります。通常の場合、手術の翌日からベッドに横になった状態でリハビリをはじめ、3日目には立ち上がって歩く練習ができるまでになります。
 痛みを我慢しながら日常生活を送ることは、行動範囲を狭くし、生活の質を落とすことにつながります。股関節の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度整形外科を受診し、症状の改善に向けて一歩を踏み出されてはいかがでしょうか。

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